千万人といえども吾往かん(読み)せんまんにんといえどもわれゆかん

精選版 日本国語大辞典 の解説

せんまんにん【千万人】 と いえども吾(われ)(ゆ)かん

  1. ( 「孟子‐公孫丑・上」の「自反而不縮、雖褐寛博、吾不惴焉、自反而縮、雖千万人吾往矣」から ) 自らを省みて心にやましいところがなければ、千万人の反対があっても恐れずに進もう。多くの困難や反対がありながらも、敢然としてみずからの道を進もうとする心意気を示すことば。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 の解説

千万人といえども、吾往かん

多くの困難があっても、敢然として自らの道を進もうとする心意気を示すことば。

[使用例] 古人が「千万人といえども我れ行かん」といいました通り、〈略〉自ら確信する要求には、世界の大勢にもたてつき、わざと険を冒して辞せず命をも賭ける[与謝野晶子婦人参政権を要求す|1919]

[由来] 「孟子こうそんちゅう・上」で紹介されている、孔子セリフから。本物の勇気とはどんなものか、弟子から質問された孔子は、「自らかえりみてなおくんば、千万人といえども吾往かん(自分で反省して正しいと確信できれば、たとえ千万人の反対があっても私は信じる道を行くだろう)」と答えています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む