デジタル大辞泉 「心意気」の意味・読み・例文・類語 こころ‐いき【心意気】 1 気だて。心ばえ。特に、さっぱりした気性。「あの鼠小僧と云う野郎は、第一―が嬉しいや」〈芥川・鼠小僧次郎吉〉2 物事に積極的に取り組もうとする気構え。意気込み。気概。「心意気を示す」3 気どること。つもりになること。「艶二郎は役者、女郎などの―にて」〈黄・艶気樺焼〉4 真実な気持ち。こころね。「面つらで恋はしねえ。―でするといふのス」〈滑・浮世床・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「心意気」の意味・読み・例文・類語 こころ‐いき【心意気】 〘 名詞 〙① 気立て。性格。心掛け。[初出の実例]「同じてまにて場をとるやうに見せたがる者の心よりなす業なり、かやうの心いき、万事につけて当道に堅くきらふ事也」(出典:評判記・色道大鏡(1678)二)② 真実な気持。こころね。慕情。[初出の実例]「流涕(りうてい)こがるる心いき、ことはりせめてあはれなれ」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703)道行)③ 意気地。気概。また、それを示すもの。達引(たてひき)。いきはり。[初出の実例]「遠山の花を詠哥(えいか)や心いき〈梅盛〉」(出典:俳諧・口真似草(1656)一)「待つ間媚(なまめ)く住の江が、出合頭に義村を見ても見ぬ目の心いき、これ恋しりの印なり」(出典:浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)二)④ 気どること。つもり。[初出の実例]「艷二郎は役者、女郎などの心意気にて、回向院道了の開帳へ、提灯を奉納せんとおもひ」(出典:黄表紙・江戸生艷気樺焼(1785)中)⑤ ( 心ばえを見せる意 ) 歌舞伎で、役者が台詞(せりふ)によらないで、身振りや顔の表情で心理状態を表現する演技。脚本のト書きなどに用いられる。思い入れ。[初出の実例]「ト心いき有。皆皆こなし有て」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「心意気」の解説 こころいき【心意気】 長崎の日本酒。酒名は、全国公募により命名。「新たな意気込み、将来に向かって飛躍を期する心意気」の意味が込められている。ラインナップは大吟醸酒、純米酒など。原料米は山田錦。仕込み水は玄武岩層の伏流水。蔵元の「壱岐焼酎協業組合」(現・壱岐の蔵酒造)は昭和59年(1984)創業。所在地は壱岐市芦辺町湯岳本村触。 出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報