20世紀日本人名事典 「千嘉代子」の解説
千 嘉代子
セン カヨコ
大正・昭和期の茶道家 国際茶道文化協会理事長;ソロプチミスト日本財団理事長。 茶道裏千家15代家元・千宗室の母。
- 生年
- 明治30(1897)年10月6日
- 没年
- 昭和55(1980)年9月7日
- 出生地
- 宮城県仙台市
- 学歴〔年〕
- 東華高女卒
- 主な受賞名〔年〕
- 仙台市名誉市民〔昭和44年〕,京都市名誉市民〔昭和50年〕,勲三等瑞宝章
- 経歴
- 仙台市に仙台平の織元の家に生まれ、茶道家・伊藤宗幾の養女となる。大正6年裏千家14代家元・淡々斎に嫁ぎ、家元を助けて、昭和14年裏千家の全国組織・淡交会を、21年には国際交流のため国際茶道文化協会を設立、茶道の普及向上に努めるとともに、国際的隆盛の基礎をつくった。晩年は女性実業家や知識人が地域へ奉仕活動を行うソロプチミスト運動に力を注ぎ、46年日本本部設立に際して初代会長に就任。51年日本リジョンに昇格し、54年には財団となり、理事長を務めた。毎年、国際理解に功績のあった人に贈られる千嘉代子賞がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報