千手経(読み)せんじゅきょう

精選版 日本国語大辞典 「千手経」の意味・読み・例文・類語

せんじゅ‐きょう‥キャウ【千手経】

  1. 経文の名。千手観音に関する経典で四本を数える。そのうち唐の伽梵達摩訳「千手千眼観世音菩薩広大円満無礙(碍)大悲心陀羅尼経」を略して、千手陀羅尼経といい、さらに略して千手経という。千手観音の由来発願功徳などを説いた経文で、密教禅宗で誦持する。その中の陀羅尼は、千手陀羅尼、千手の真言、千手の呪(じゅ)などといわれ、唱えれば千手観音の救いを得られるものとして尊ばれた。
    1. [初出の実例]「縄を以て千手経を繋(か)けて、地より引きて去る」(出典日本霊異記(810‐824)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む