千石町(読み)せんごくまち

日本歴史地名大系 「千石町」の解説

千石町
せんごくまち

[現在地名]富山市千石町二―六丁目・堀端町ほりばたまち西田地方町にしでんじがたまち一丁目・星井町ほしいちよう一丁目・同三丁目

富山城の南方に位置。安政元年(一八五四)の富山城下絵図(県立図書館蔵)では、富山城の大手先付近から南に延びる両側町として町名がみえ、東側に千石御蔵が記されている。また同町並から直角に西に延びる二本の筋、この二本を結ぶ南北の筋にも千石町と記され、家中屋敷がほとんどとなっている。散地のうちで、町名は富山藩の御蔵である千石御蔵が所在したことに由来するという(天保一二年富山町方旧事調理)。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図には御蔵屋敷の記載はあるが、町名はみえない。


千石町
せんごくまち

[現在地名]会津若松市千石町・宮町みやまち南千石町みなみせんごくまち

かちの町の北にある一区で数条の通りがあり、蒲生氏時代に知行一〇〇石をもらっていた武士が一〇人住んでいたのでこの名がついたという。化政期には、足軽や同心の住居であった。千石町一番丁は願成就寺前がんじようじゆじまえ通の北に並ぶ東西の通りで、長さ一町四七間・幅二間、家数七。千石町二番丁は千石町一番丁の北に並び、千石町大通とも称し、長さ一町三八間・幅四間、家数三五。当町の東端に真言宗千手院があったが、今はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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