日本歴史地名大系 「午王堂山古墳群」の解説 午王堂山古墳群ごおうどうやまこふんぐん 静岡県:清水市旧庵原郡地区西方村午王堂山古墳群[現在地名]清水市庵原町 上午王堂・下午王堂庵原川と巴(ともえ)川の間、清水平野の中心に向かって延びる低丘陵上に弥生時代後期の住居跡一五軒と方形周溝墓二基、平安時代の集落などとともに三基の古墳が分布していた。東名高速道路清水インターチェンジ建設に伴って調査され、調査後に一部を残し消滅した。一号墳は開墾で原型を留めていなかったが、全長四〇―五〇メートルの前方後円墳と推定され、主体部は粘土床で、副葬品として獣形鏡・ガラス小玉・鉄刀・鉄剣・刀子・鉄鏃が出土した。二号墳は現状で二〇×一二メートル、高さ一・五メートルの方墳で、裾には円礫が幅一・五メートルで巡っていた。主体部は削平されていたため不明。三号墳は全長七八・二メートル、後方部幅四三メートル、高さ五・三メートル、前方部幅三二メートル、高さ二・五メートルで、墳丘裾の一部に敷石帯をもつ前方後方墳。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by