半天(読み)はんてん

精選版 日本国語大辞典 「半天」の意味・読み・例文・類語

はん‐てん【半天】

〘名〙
① 天の半分
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「此時日は〈略〉尚ほ余残の影を留めて、西の半天を薄紅梅に染た」 〔杜甫‐石櫃閣詩〕
② なかぞら。半空中空中天
※凌雲集(814)秋日入深山〈嵯峨天皇〉「半天極嶂煙気入」 〔王涯‐宮詞

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デジタル大辞泉 「半天」の意味・読み・例文・類語

はん‐てん【半天】

天の半分。「半天を染める落日
天のなかほど。中空。中天。「半天にかかる月」

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普及版 字通 「半天」の読み・字形・画数・意味

【半天】はんてん

空の半分。梁・簡文帝薄晩、涼を北楼に逐ふ~〕詩 斷雲去日を留め 長山天を減ず

字通「半」の項目を見る

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