半平山(読み)はんだいらやま

日本歴史地名大系 「半平山」の解説

半平山
はんだいらやま

[現在地名]穴吹古宮ふるみや口山くちやま

口山村の南、穴吹川の上流域山間に位置する。東は三ッ木みつぎ村・川井かわい(現木屋平村)、南は木屋平こやだいら(現同上)一宇いちう(現一宇村)、西は一宇山と東端山ひがしはばやま(現貞光町)。半平村ともいった。現わき大滝おおたき寺蔵の応永二一年(一四一四)八月日の年紀がある鰐口の銘に「阿州穴吹長尾羽利大明神」とみえる。長尾は地内の字長尾ながおにあたると思われ(ただし羽利大明神については不詳)、中世には穴吹(または穴吹山)のうちに含まれていたか。天正一七年(一五八九)美馬郡口山・半平山・一宇山・穴吹村・拝村検地帳(武田家文書)によると、反別は五五町余、切畑高一六七石余、年貢は三ツ成(物成五〇石余)であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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