協定価格(読み)キョウテイカカク

デジタル大辞泉 「協定価格」の意味・読み・例文・類語

きょうてい‐かかく〔ケフテイ‐〕【協定価格】

価格下落防止のため、国際間または同業者間で協定する商品販売価格

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精選版 日本国語大辞典 「協定価格」の意味・読み・例文・類語

きょうてい‐かかくケフテイ‥【協定価格】

  1. 〘 名詞 〙 価格の下落を防止するため、国際間、同業者間の協定によって定められた商品の価格。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「協定価格」の意味・わかりやすい解説

協定価格
きょうていかかく

事業者(企業)が協定などによって他の同業者と共同し、特定商品について設定する販売価格のこと。価格カルテルによる価格の決定維持は、この典型である。このような協定価格が設定される理由は、生産過剰ないし過当競争により価格が低落して損失に追い込まれるのを防止することにある。そのため、協定価格の水準は、協定者間のもっとも劣悪な事業者が存続できる線に置かれるから、自由な競争を通じて形成される価格よりは、かなり高いものにならざるをえない。このような性格のため、協定価格は、一定の取引分野における競争を実質的に制限して公共利益を害するとして、独占禁止法により原則的に禁止されている。

[森本三男]

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