南原寺(読み)なんばらじ

日本歴史地名大系 「南原寺」の解説

南原寺
なんばらじ

[現在地名]美祢市伊佐町伊佐

伊佐いさの南にそびえる南原寺山塊の首峰さくら(四五五・五メートル)山頂付近にある。桜山と号し真言宗御室派。本尊は十一面観音。

年号不詳の桜山南原寺縁起(「寺社証文」所収)によれば、聖徳太子創建といい、その後正暦二年(九九一)花山法皇が十一面観音像を安置したという。その後の変遷は明らかでないが、桜山北麓の徳定とくじようの岡田家が所蔵する南原寺文書(写本)によれば、建武二年(一三三五)六月一八日、佐々木直綱が公武両家の長日不断顕密祈祷のため、

<資料は省略されています>

の計六町八反余を南原寺に寄進している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android