南方結社

デジタル大辞泉プラス 「南方結社」の解説

南方結社

19世紀ロシアのデカブリストによる秘密結社前身となる結社福祉同盟」を1821年に偽装解散した後に成立した分派ひとつで、南ロシアのトゥリーチンに拠点を置いた。中心的指導者はペステリ大佐など。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の南方結社の言及

【デカブリスト】より

…また手段として武装蜂起を採用するか否か,蜂起のやり方と時期についても意見が分かれた。このような意見の相違と,自分たちの結社の存在を当局のスパイが察知しているという情報が入ったところから,21年,〈福祉同盟〉は解散し,第2軍管区のある南ロシアのトゥリチンに本拠をおく〈南方結社Yuzhnoe obshchestvo〉と首都のペテルブルグに本拠をおく〈北方結社Severnoe obshchestvo〉とに分かれた。前者はペステリ大佐の指導下に将来のロシア共和国の憲法ともいうべき《ルスカヤ・プラウダRusskaya pravda》を自分たちの結社の綱領として採択した。…

※「南方結社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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