コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

南比企窯址群 みなみひきようしぐん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

南比企窯址群
みなみひきようしぐん

埼玉県比企郡にある窯址群。遺跡の範囲は広く,比企丘陵の谷ごとに多くの支群をもち,窯址は 1000をこえると考えられている。小規模な調査はしばしば行われていたが,1980年代にゴルフ場建設などの事前調査として大規模な調査が行われた。窯業最盛期は7~9世紀とされ,東国一の窯場として須恵器を生産していた。瓦を焼いた窯も含まれており,瓦窯は武蔵国分寺建設との関係も注目されている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南比企窯址群
みなみひきようしぐん

埼玉県の比企郡南部丘陵の各地に所在する奈良・平安時代の窯業遺跡。その中心は鳩山(はとやま)町で、同町内の字名「須江(すえ)」は往時の須恵器(すえき)つくりのさまを今日に伝える地名である。窯業製品の主力は瓦(かわら)と須恵器で、瓦は武蔵(むさし)国分寺創建時(天平(てんぴょう)年間)のものが主として焼かれ、各所に数口の窯(かま)を構築した瓦屋(がおく)(瓦工場)が設けられた。さらに日常食器類を主体とした須恵器生産の窯も設けられ、古代武蔵国の窯業生産地帯として栄えた。[大川 清]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

南比企窯址群の関連キーワード埼玉県比企郡鳩山(町)大川

今日のキーワード

処暑

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで,太陽の黄経が 150°に達した日 (太陽暦の8月 23日か 24日) に始り,白露 (9月8日か9日) の前日までの約 15日間であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android