南江治郎(読み)ナンエ ジロウ

20世紀日本人名事典 「南江治郎」の解説

南江 治郎
ナンエ ジロウ

大正・昭和期の詩人,人形劇研究家 元・NHK理事。



生年
明治35(1902)年4月3日

没年
昭和57(1982)年5月26日

出生地
京都府亀岡市

別名
筆名=南江 二郎

学歴〔年〕
早稲田大学中退

経歴
坪内逍遙、小山内薫らに学び、大正10年処女詩集「異端者の恋」を出版、13年「新詩潮」を主宰。以来、昭和8年まで南江二郎の筆名で、詩作を行う。一方、この間日本で初めての現代人形劇雑誌「マリオネット」(5〜6年)、「人形芝居」(7〜8年)を編集、発行した。9年NHKに入局、企画部長、編成局長、理事を歴任し、28年顧問となる。著書に「世界の人形劇」を始め、詩集に「南枝の花」「壺」「観自在」、訳書に「イェーツ舞踊詩劇集」、評論に「レミード・グウルモンの研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南江治郎」の解説

南江治郎 なんえ-じろう

1902-1982 大正-昭和時代の詩人。
明治35年4月3日生まれ。坪内逍遥,小山内薫らに師事,「新詩潮」を主宰する。昭和5年人形劇専門誌「MARIONNETTE」(のちの「人形芝居」)を刊行し,新人形劇運動と伝統人形劇の保護をすすめた。のちNHK編成局長。昭和57年5月26日死去。80歳。京都出身。早大中退。詩集に「南枝の花」,著作に「世界の人形劇」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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