南聘紀考(読み)なんへいきこう

日本歴史地名大系 「南聘紀考」の解説

南聘紀考
なんへいきこう

二冊 伊地知季安

成立 天保三年頃か

写本 東京大学史料編纂所ほか

解説 上は古代から近世初頭(慶長一三年)まで、文献にみえる琉球中国南島と日本との交渉記事の抄録。下は慶長三年から天保三年までの薩琉関係記事を漢文で叙述する。鹿児島大学附属図書館玉里文庫本・鹿児島県立図書館本は上が二冊となり三冊本。伊地知季安は文化六―九年喜界島に流謫の体験があり、南島への関心も強かったと思われる。

活字本 昭和四一年(沖縄歴史研究会)


南聘紀考
なんへいきこう

伊地知季安著

成立 天保三年頃か

写本 鹿児島県立図書館・東京大学史料編纂所ほか

解説 薩摩鹿児島藩士の伊地知季安の著作。琉球が薩摩の附庸国である根拠を示す意図を帯びており、上巻は六〇七―一四四〇年、中巻は一四四一―一六〇八年、下巻は一六〇九―一八三二年の琉球記事・琉薩関係を述べている。

活字本 一九六六年(沖縄歴史研究会)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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