南階(読み)ナンカイ

デジタル大辞泉 「南階」の意味・読み・例文・類語

なん‐かい【南階】

南向きに設けられた階段。特に、紫宸殿ししんでんの南面中央の階段。その左右に、左近の桜右近の橘とがあった。

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精選版 日本国語大辞典 「南階」の意味・読み・例文・類語

なん‐かい【南階】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 南に面して設けられた階段。南向きのきざはし。
    1. [初出の実例]「寝殿南階倚糸毛車」(出典御堂関白記‐寛仁二年(1018)三月七日)
    2. [その他の文献]〔宋書‐礼志〕
  3. 特に、紫宸(ししん)殿の南面中央の階段。南庭に面し、左右に左近の桜・右近の橘(たちばな)がある。
    1. [初出の実例]「雷鳴之時。左右近衛将監已下。挟南階而陣」(出典:新儀式(963頃)五)

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