単板類(読み)タンバンルイ(その他表記)Monoplacophora

関連語 Neopilina 名詞

精選版 日本国語大辞典 「単板類」の意味・読み・例文・類語

たんばん‐るい【単板類】

  1. 〘 名詞 〙 軟体動物門の一綱。カンブリア紀からデボン紀に栄えた貝類で、現生種にはネオピリナが知られる。単殻類。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単板類」の意味・わかりやすい解説

単板類
たんばんるい
Monoplacophora

軟体動物門単板綱の貝の総称貝殻亜門 Conchifera (腹足類,頭足類,二枚貝類と掘足類を含むグループ) の祖先と考えられる類で,ネオピリナに代表される。殻は笠形,殻頂は前方に寄り,内面には通常8対の筋痕が並ぶ。軟体は背側から外套でおおわれており,外套腔内には鰓が5~6対ある。頭には口があるが,眼も触角もない。足は丸くて大きく,肛門は体の後端に開いている。また,体側神経と足神経の間は梯子形になっていて交差せず,10本の連絡神経で結ばれている。生殖腺が2対,鰓静脈が2対,腎臓が6対あるなど繰返し構造が多い。古生代カンブリア紀にすでに出現しており,デボン紀まで栄えたが,その後化石が発見されず,滅亡したと思われていた。しかし 1952年,パナマ沖で現生種が初めて発見され,今日までに太平洋,大西洋地中海,紅海,南極海などの水深 174~7000mの岩礫底または泥底から7属 20種ほどが報告されている。

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最新 地学事典 「単板類」の解説

たんばんるい
単板類

学◆Monoplacophora

単一の傘状の殻をもつ軟体動物の綱。カンブリア紀に出現して浅海に生息していたが,中生代以降の化石記録がなく絶滅したと考えられていた。1952年になって深海から現生種(Neopilina)が発見され,生きている化石として知られるようになった。1枚の完全な貝殻が形成されること,多くの器官複数の対をなすこと,原始的なはしご状の神経系をもつことが体制上の特徴である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「単板類」の意味・わかりやすい解説

単板類
たんばんるい

軟体動物門の1綱。この単板綱Monoplacophoraは古生代カンブリア紀からデボン紀まで栄えた仲間で、現生種はネオピリナ類3属12種で代表される。

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の単板類の言及

【ネオピリナ】より

…単板綱ネオピリナ科Neopilinidaeに属する軟体動物の総称であるが,とくにその中で1952年にデンマークの深海調査船ガラテア号によりパナマ沖で最初に発見され,体の構造がもっともよくわかっているNeopilina galatheae(イラスト)を指すことも多い。この仲間は古生代カンブリア紀からデボン紀に栄えた単板類の生き残りで〈生きている化石〉の一つである。現生種は3属10種ある。…

※「単板類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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