博戯(読み)ハクギ

デジタル大辞泉 「博戯」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぎ【博戯】

《「ばくぎ」とも》賭けを伴う勝負事ばくち

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精選版 日本国語大辞典 「博戯」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぎ【博戯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ばくぎ」とも ) 樗蒲(ちょぼ)双六(すごろく)などの賭(かけ)を伴う勝負事。博打(ばくち)博奕(ばくえき)。はくげ。
    1. [初出の実例]「天皇大安殿に御して、王卿等を殿の前に喚して博戯(ハクキ)せ令(し)めたまふ」(出典:日本書紀(720)天武一四年九月(北野本南北朝期訓))
    2. [その他の文献]〔史記‐平準書〕
  3. 刑法上の概念で、偶然性のからむ勝負のうち当事者の行為によって勝敗が決まるものに金品かけて争うこと。単に予想の適中を争う賭事(とじ)と区別される。日本の刑法は博戯と賭事の両方を賭博罪としている。

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普及版 字通 「博戯」の読み・字形・画数・意味

【博戯】はくぎ

博奕。

字通「博」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の博戯の言及

【賭博】より


【日本】

[古代]
 かけごとの習俗は古くからみられ,《古事記》に秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)が伊豆志袁登売(いずしおとめ)をめぐり妻争いをし,衣服をぬぎ山河の産物を備えて,かけごとを行ったとある。遊戯としての賭博の初見は,685年(天武14)9月に天武天皇が大安殿に御して王卿らを呼び行わせた博戯で,御衣,袴,獣皮などを下賜した。このときの博戯は,中国から渡来したすごろく,樗蒲(かりうち)の類であったと思われる。…

【賭博罪】より

…刑法上賭博とは,偶然の勝敗によって財物の得喪を決することで,当事者が勝敗を決する博戯と,単に予想の的中を争う賭事とがあるが,区別の実益はない。賭博は適度に行われれば娯楽と射幸という人間の欲求をほどよく満たすものであるが,賭博への耽溺は日常的な勤労意欲を麻痺させ健全な経済社会運営を混乱させるとともに,副次的な犯罪を誘発し,しばしば暴力団の資金源となる性格をもっている。…

※「博戯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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