印沢村(読み)おしてざわむら

日本歴史地名大系 「印沢村」の解説

印沢村
おしてざわむら

[現在地名]市川大門町印沢いんざわ

市川大門村南西に位置し、西の高田たかた村との境は判然としない。御坂みさか山地の西八代台地から流れ出す印沢いんざわ(印川)扇状地右岸に集落がある。押手沢とも記す。村名は印沢川から指紋に似た模様の石を産するからとも(甲斐国志)、川の押出しに位置する地形からともいう(市川大門町誌)。江戸時代は市川大門村の枝郷扱いであったため、幕府へ提出された元禄郷帳・天保郷帳などには村名がみえない。しかし領内においては独立村扱いを受け、元禄五年(一六九二)検地帳(県立図書館蔵)がある(一部のため村全体の数値は不明)。宝永二年(一七〇五)の村明細帳(同館蔵)によれば、高一〇四石余、家数五一(うち本百姓四五・水呑三・紙漉一・鍛冶一・事触一)・人数二四〇(うち僧四)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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