押出し(読み)オシダシ

デジタル大辞泉 「押出し」の意味・読み・例文・類語

おし‐だし【押(し)出し】

1 押して外へ出すこと。
2 人目に映るその人の姿や態度。風采。「押し出しがいい」
3 相撲のきまり手の一。双筈もろはずにかかるか片手を筈にかけて、相手の体を押し上げるようにして土俵外に出す技。
4 野球で、満塁のとき、四球や死球などで走者を順に進塁させ、相手に点を与えること。「押し出しの一点」
5 火山の山腹に流れ出た溶岩や泥流。「浅間山の鬼押し出し」
6 金属・合成樹脂などの素材を穴から押し出して、棒状・管状・線状など所定の形や太さに作る加工法。「押し出し成形」
7 歌舞伎で、車輪をつけた大道具を舞台の前面に後方から押し出すこと。
[補説]2は、ふつう、「押し出しがいい(よい)」「押し出しのいい(よい)」で成句となり、「押し出しが悪い」の形で使うことはない。
[類語]風体・風采・人体・体裁・人前・世間体・見場みば・見栄え・見た目・見かけ・見てくれ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の押出しの言及

【足尾鉱毒事件】より

…この示談工作と日清戦争の勃発により鉱毒反対運動は一時後退するが,96年9月未曾有の大洪水が発生し,鉱毒被害は栃木,群馬の2県から茨城,埼玉,さらには東京,千葉にも拡大したため,田中正造らは被害地の町村長や有志活動家を中心に鉱毒反対運動を再編強化し,〈対政府鉱業停止運動〉として確立させた。97年3月数千の農民が2回にわたって東京に〈押出し(大挙上京請願運動)〉をはかり,政府に直接請願を行い,鉱毒問題は一大社会問題となった。政府は第1次鉱毒調査委員会を設置し,古河に鉱毒予防工事命令を下し(以後,全国の鉱山に不十分ながら鉱毒予防施設の設置が義務づけられた),農民には翌98年に地租の減免措置をとった。…

【田中正造】より

…91年12月の第2議会で最初の足尾鉱毒問題についての質問を行う一方,北海道炭礦鉄道会社問題など内政,外交両面にわたり藩閥政府を痛烈に批判。日清戦争後鉱毒被害の拡大,激化にともない,被害農民の〈押出し〉(大挙上京請願運動)と議会活動とを結合して政治闘争を展開。1901年権力の大弾圧(川俣事件)によって退潮した鉱毒反対運動を活性化するため,議員を辞職し12月10日天皇に直訴(直訴状の執筆は幸徳秋水に依頼)。…

【押出加工】より

…材料を容器(コンテナー)に入れて圧力をかけ,狭い出口(ダイス)から流出させて,ダイスの断面形状を有する長い製品を得る加工法を押出加工または単に押出しと呼ぶ。金属の押出しは,初め1797年に機械的ピストンを用いて鉛を対象として鉛管を製造するために行われた。…

※「押出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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