即事(読み)ソクジ

デジタル大辞泉 「即事」の意味・読み・例文・類語

そく‐じ【即事】

その場の事柄。目の前のけしき・ようす。「即事即詠」

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精選版 日本国語大辞典 「即事」の意味・読み・例文・類語

そく‐じ【即事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その場のこと。目の前のこと。即座の事柄。庭前即事。
    1. [初出の実例]「寒夜の即事(ソクシ)を、言(こと)ば明らかに五言の絶句にぞ作せ給ひける」(出典太平記(14C後)一二)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐癸卯歳始春懐古田舎詩〕
  3. 仕事につくこと。事を行なうこと。〔史記‐封禅書〕
  4. 詩題の一つ。眼の前の風景をそのまま詩歌に詠むこと。
    1. [初出の実例]「夏夜池亭即事」(出典:本朝麗藻(1010か)上)

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普及版 字通 「即事」の読み・字形・画数・意味

【即事】そくじ

その場のこと。多く詩題に用いる。唐・王維〔山居即事〕詩 寂として柴(さいひ)を掩(おほ)ひ (さうばう)として暉に對す

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