(読み)そく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


そく

仏教用語。2つのものが融合して離れないこと。相即ともいう。次の3種がある。 (1) 2つの別の物が相合して離れないこと,(2) 表面上は別の物に見えても裏面は同一物ということ,(3) ある物がそのまま他の物であるということ。

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デジタル大辞泉の解説

そく【即】

[名]仏語。二つのものが互いに表裏の関係にあって分離できない状態。
[副]ただちに。すなわち。「言われたら実行する」
[接]前者と後者とが同じであることを表す語。とりもなおさず。すなわち。「学者教養人とは言えない」

そく【即】[漢字項目]

常用漢字] [音]ソク(呉) [訓]つく すなわち
そのものにぴったりくっつく。つく。「即位即物的相即不即不離
すなわち。とりもなおさず。「色即是空
ただちに。すぐさま。その場で。「即応即興即決即座即死即時即日即席即売一触即発
[名のり]あつ・ただ・ちかし・ひと・みつ・より

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大辞林 第三版の解説

そく【即】

( 名 )
現象的には対立している二つの事物が、実は同一であること。 「煩悩ぼんのう-菩提」 「生死しようじ-涅槃ねはん
天台宗で、真理認識の六つの段階のこと。
( 接続 )
前に挙げたこととあとに挙げることが同じであることを示す。とりもなおさず。つまり。すなわち。 「反対者-過激分子ではない」
( 副 )
間をおかないですぐ続くさま。ただちに。 「連絡あり次第-行動せよ」
( 接頭 )
俗に、名詞に付いて、即座に何かを行うことや、何かが起こることを表す。 「 -買い」 「 -アポ」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

そく【即】

[1] 〘名〙
仏語。二つの事象がとけあって無差別一体となっていること。相即。〔法華義疏(7C前)〕
② 「そくじき(即敷)」の略。〔取引所用語字彙(1917)〕
[2] 〘接続〙 二つのことばの間に用いて、そのことばの表わす事柄が結局は同じことであることを示す。とりもなおさず。すなわち。
※白い壁(1934)〈本庄陸男〉三「落第坊主即低能と推定されて自分の手に渡されたこの痩せこけた子供が」
[3] 〘副〙 時をおかないで、ただちに物事をするさま。今すぐ。すぐに。
※男の遠吠え(1974‐75)〈藤本義一〉結婚非ムード論「このムード派が景色のいいチャペルで式を即挙げたがるので」

そく‐・す【即】

[1] 〘自サ変〙 ⇒そくする(即)
[2] 〘自サ五(四)〙 (サ変から転じたもの) =そくする(即)

そく‐・する【即】

〘自サ変〙 そく・す 〘自サ変〙 はなれないでぴったりとつく。ぴったりとあてはまる。適応する。
※草枕(1906)〈夏目漱石〉六「一事に即し、一物に化するのみが詩人の感興とは言はぬ」
※西行(1942)〈小林秀雄〉「生活に即して歌を詠んだ歌人では」

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