厚作(読み)あつづくり

精選版 日本国語大辞典 「厚作」の意味・読み・例文・類語

あつ‐づくり【厚作】

〘名〙 料理の名。分厚く切って作った刺身。鯉などの生肉を、厚さ五分、長さ四、五寸、幅三寸(一寸は約三センチメートル、一分は一寸の一〇分の一)ほどに作り、五切れ立て並べ、別に醋(す)をかわらけに入れて添えて出すもの(随筆貞丈雑記(1784頃))。
歌舞伎東京日新聞(1873)序幕「鮪(まぐろ)さしみの厚作(アツヅク)りも東京一の大橋の見世で」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android