原田館跡(読み)はらだたてあと

日本歴史地名大系 「原田館跡」の解説

原田館跡
はらだたてあと

[現在地名]川西町上小松

いぬ川右岸の標高二四〇メートルの通称ふじもりに築かれた連郭式の平山城。上小松かみこまつ館・中森なかもり館・龍蔵院りゆうぞういん館・藤ヶ森館ともいう。東西約三五〇メートル・南北約一〇〇メートルで、西に本丸、東に二の丸があり、二条の堀切で断たれている。南側に大手があり、土塁と空堀が残る。天正年間(一五七三―九二)伊達氏家臣の原田氏が居館したといわれる。館跡近くには原田氏菩提寺の東陽とうよう寺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android