厭離(読み)オンリ

精選版 日本国語大辞典 「厭離」の意味・読み・例文・類語

えん‐り【厭離】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。現世を厭い、欲望などのけがれを捨てること。おんり。
    1. [初出の実例]「従来厭離此穢土、本願託生彼浄刹」(出典万葉集(8C後)五・七九四右詩・序文)
    2. [その他の文献]〔白居易‐唐江州興果寺大徳湊公塔碣銘〕

おん‐り【厭離】

  1. 〘 名詞 〙えんり(厭離)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「厭離」の読み・字形・画数・意味

【厭離】おんり・えんり

いとい棄てる。宋・軾〔黄魯直の李氏伝後に書す〕厭離する無し、何に從(よ)りて世を出でん。欣する無し、何に從りてに入らん。

字通「厭」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android