受精卵診断(読み)ジュセイランシンダン(その他表記)Preimplantation Genetic Diagnosis (PGD)

デジタル大辞泉 「受精卵診断」の意味・読み・例文・類語

じゅせいらん‐しんだん【受精卵診断】

着床前ちゃくしょうぜん診断

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共同通信ニュース用語解説 「受精卵診断」の解説

受精卵診断

卵子精子を体外受精させてできる受精卵細胞が4~8個に分裂した段階で1個を取り出して調べ、正常な受精卵だけを子宮に戻して妊娠出産を図る生殖医療技術。命の選別優生思想につながる倫理的な問題が指摘され、日本産科婦人科学会筋ジストロフィーなどの重い遺伝病と、染色体の一部が入れ替わることが原因流産を繰り返す習慣流産とに限って個別に審査して承認する。これまでに約380例が承認されている。

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知恵蔵 「受精卵診断」の解説

受精卵診断

母親から採った卵子と精子を体外で受精させ、細胞が4〜8個に分裂した段階で、そのうちの1〜2個の細胞を取り出して遺伝子や染色体の異常を調べる診断方法。2006年2月、日本産婦人科学会理事会で、習慣流産を防ぐための受精卵診断を一部認める方針を決めた。同学会が認めた対象は、流産を2回以上繰り返し、染色体の転座が原因であることが確実な夫婦とされている。受精卵診断については、1998年に重い遺伝病に限り、個別に審査して認めるとの学会指針を定めており、今回、習慣流産が加えられた。ただ、これに対しては倫理的な批判もある。また、受精卵診断を実施するに当たって、臨床遺伝学に精通した者(臨床遺伝専門医など)による子の予後などを含めた遺伝カウンセリングが実施される必要があるとしている。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

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百科事典マイペディア 「受精卵診断」の意味・わかりやすい解説

受精卵診断【じゅせいらんしんだん】

着床前診断

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受精卵診断」の意味・わかりやすい解説

受精卵診断
じゅせいらんしんだん

着床前診断」のページをご覧ください。

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