口底蜂窩織炎(読み)こうていほうかしきえん(その他表記)phlegmon of the mouth floor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「口底蜂窩織炎」の意味・わかりやすい解説

口底蜂窩織炎
こうていほうかしきえん
phlegmon of the mouth floor

口底フレグモーネともいう。口腔底に起る急性化膿性炎症。発熱,痛み,開口障害が起り,口腔底がはれ上がる。大多数が虫歯,歯肉疾患に続発するが,唾石唾液腺の化膿,扁桃炎などからも生じる。声門水腫,気管支炎肺炎敗血症などを併発して死亡することがあって,ルードウィッヒ・アンギーナと恐れられてきたが,近年は化学療法の発達により激減した。治療は安静湿布,化学療法をまず行い,膿瘍を形成すれば切開して排膿する。呼吸困難の場合には気管切開が必要となる。

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