安静(読み)アンセイ

デジタル大辞泉 「安静」の意味・読み・例文・類語

あん‐せい【安静】

[名・形動]
安らかで落ち着いていること。また、そのさま。
「従順な―な心になって行くのであった」〈石川達三・蒼氓〉
病気治療のため、静かに寝ていること。「絶対安静
[類語]物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦怯弱意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「安静」の意味・読み・例文・類語

あん‐せい【安静】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 安らかで静かなこと。静かに落ち着くこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「朝庭上下安静、国無」(出典家伝(760頃)下)
    2. 「江海船を、くつがへし、大行の途車を砕くといへども、人の心に比すれば、安静(アンセイ)なり」(出典:談義本・教訓乗合船(1771)五)
    3. [その他の文献]〔管子‐内業〕
  3. (病気を治すため)体をあまり動かさないで、静かに寝ていること。
    1. [初出の実例]「安静(アンセイ)にして療養の功を続けなば、快復の望あり」(出典:不如婦(1898‐99)〈徳富蘆花〉中)

あんせい【安静】

  1. 江戸前期の俳人。荻田氏また荻野氏。貞徳直系の俳人の一人和歌もたしなみ、能書家でもあった。編著「けふの細布」「鄙諺集」「如意宝珠」。寛文九年(一六六九)没。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安静」の解説

安静 あんせい

荻田安静(おぎた-あんせい)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

普及版 字通 「安静」の読み・字形・画数・意味

【安静】あんせい

静か。

字通「安」の項目を見る

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