安静(読み)あんせい

精選版 日本国語大辞典 「安静」の意味・読み・例文・類語

あん‐せい【安静】

〘名〙
① (形動) 安らかで静かなこと。静かに落ち着くこと。また、そのさま。
※家伝(760頃)下「朝庭上下安静、国無
※談義本・教訓乗合船(1771)五「江海船を、くつがへし、大行の途車を砕くといへども、人の心に比すれば、安静(アンセイ)なり」 〔管子‐内業〕
② (病気を治すため)体をあまり動かさないで、静かに寝ていること。
※不如婦(1898‐99)〈徳富蘆花〉中「安静(アンセイ)にして療養の功を続けなば、快復の望あり」

あんせい【安静】

江戸前期の俳人。荻田氏また荻野氏。貞徳直系の俳人の一人。和歌もたしなみ、能書家でもあった。編著「け細布」「鄙諺集」「如意宝珠」。寛文九年(一六六九

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デジタル大辞泉 「安静」の意味・読み・例文・類語

あん‐せい【安静】

[名・形動]
安らかで落ち着いていること。また、そのさま。
「従順な―な心になって行くのであった」〈石川達三・蒼氓〉
病気治療のため、静かに寝ていること。「絶対安静

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普及版 字通 「安静」の読み・字形・画数・意味

【安静】あんせい

静か。

字通「安」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安静」の解説

安静 あんせい

荻田安静(おぎた-あんせい)

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