口番(読み)クチバン

デジタル大辞泉 「口番」の意味・読み・例文・類語

くち‐ばん【口番】

劇場楽屋出入り口で番をする人。

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精選版 日本国語大辞典 「口番」の意味・読み・例文・類語

くち‐ばん【口番】

  1. 〘 名詞 〙 劇場の楽屋の出入口で、無用の者の入場防止俳優送り迎え、はきものの整理などにあたる人。錠口番
    1. [初出の実例]「お口番あのねあのねをたんと聞き」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻八下)
    2. 「俳優の下足を扱ふ口番(クチバン)でもなく」(出典縮図(1941)〈徳田秋声裏木戸)

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世界大百科事典(旧版)内の口番の言及

【楽屋】より

… 裏方のなかでとくに床山(結髪師)は,立役担当は3階に,女方担当は2階に仕事部屋を置き,公演中の便に資するように配置されていた。楽屋の入口(通称裏木戸という)には口番(くちばん)がいて,楽屋への出入りをチェックし,頭取部屋に所属する楽屋番が関係者の雑用にあたった。また大道具,小道具,衣装方などの詰める各部屋は,開演にそなえて仕込みにあたるとともに,公演中には担当者が配属されて幕ごとのセッティングや着付に従事するので,作業しやすいように居住性も重んじられた。…

※「口番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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