口語法調査報告書(読み)こうごほうちょうさほうこくしょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

口語法調査報告書
こうごほうちょうさほうこくしょ

国語調査委員会編。上下2冊。 1906年刊。口語法調査の第1期事業として,標準語制定のために 1903年に 38項目を選び,各府県に調査を依頼したその結果の報告書。各項目について県ごとに報告を列記している。県からの報告には不備,不正確な点もあるが,初めての全国的調査であり,本書によって口語法分布の大略が明らかになった。特に,かりに東西両方言に2分するときは,ほぼ越中・飛騨・美濃・三河の東境に沿って境界線を引くことができるとする東西方言境界線は有名で,その後の方言区画説に大きな影響を与えた。付録として『口語法分布図』が出ている。

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