古丹別川(読み)こたんべつがわ

日本歴史地名大系 「古丹別川」の解説

古丹別川
こたんべつがわ

苫前町域を流れる二級河川。流路延長六〇・三キロ(うち指定区間二七・四キロ)流域面積四一二平方キロ。天塩山地雨竜うりゆう幌加内ほろかない町との境界、霧立きりたち峠付近に源を発し、チエボツナイ川・三毛別さんけべつ川の二大支流を合せながら古丹別原野を北西に流れて日本海に注ぐ。中流・上流域は森林資源が豊富で、中流・下流域には河岸段丘がみられ、水田を主体とする農地が展開する。支流三毛別川の合流地点に古丹別市街がある。近世にはコタンベツ(松前広長「松前志」、遠山・村垣「西蝦夷日記」など)とみえ、明治三年(一八七〇)大槻文彦「北海道風土記」巻五に初めて古丹別の漢字表記がみえる。「廻浦日記」は「此処大沢にして能開け、浜は砂浜也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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