古体詩(読み)こたいし(その他表記)gǔ tǐ shī

改訂新版 世界大百科事典 「古体詩」の意味・わかりやすい解説

古体詩 (こたいし)
gǔ tǐ shī

中国,漢詩の詩型の一種律詩絶句からなる今(近)体詩に対応し,古詩楽府(がふ)からなる。唐以前から存した古い形式にのっとるもので,偶数句で押韻する以外は,平仄ひようそく)や句数制約を受けることがなく,自由に思想感情を表現するのに適している。各句は四言,五言,七言から構成されるが,それらをとりあわせた長短句もある。押韻は一種の韻を全編にわたって用いることもあるが,長い詩では途中で換韻することも珍しくない。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古体詩」の意味・わかりやすい解説

古体詩
こたいし

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