古宿遺跡(読み)ふるじゆくいせき

日本歴史地名大系 「古宿遺跡」の解説

古宿遺跡
ふるじゆくいせき

[現在地名]石川町赤羽 古宿

阿武隈川右岸の段丘面上に立地する。国営総合農地開発事業母畑ぼばた地区の事業区にかかるため、昭和五九年(一九八四)から同六一年に試掘調査、同六二年には部分的な発掘調査が実施された。遺跡の時期は、古墳時代中期・平安時代・中世の三時期であるが、当遺跡をもっとも特徴付けるものに中世の環濠村落跡の発見がある。環濠は幅二・四―六・五メートル、深さ一―一・四メートル、断面薬研形もしくは箱薬研形の大溝が、南北一五五メートル、東西九五メートルの規模でほぼ長方形にめぐっており、後世に残った町割の区画全体を取囲んでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む