古林清茂(読み)くりんせいむ(その他表記)Gu-lin-ging-mao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古林清茂」の意味・わかりやすい解説

古林清茂
くりんせいむ
Gu-lin-ging-mao

[生]景定3(1262)
[没]天暦2(1329).11.22.
中国,元の禅僧。温洲 (浙江省) の人。 10歳で出家。号は休居叟,禅師号は仏性。晩年南京の保寧寺に住し,日本の入元僧で彼の教えを請うた者が多く,その墨跡は日本に数点伝存し,尊重されている。闊達な書風で『与別源円旨送別偈 (げ) 』 (国宝五島美術館) ,『月林道号』 (国宝,長福寺) などが有名。

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世界大百科事典(旧版)内の古林清茂の言及

【五山文学】より

… 作者には,初期には一山一寧(いつさんいちねい),雪村友梅(せつそんゆうばい),虎関師錬(こかんしれん)らがおり,彼らは宋代の中国の禅林文学の影響をうけている。やがて元代に古林清茂(くりんせいむ)という僧が出て,金陵の保寧寺にあり,仏教者の文学があまりに俗に走るのに激して,文学活動を偈頌の範囲にとどめる運動を行った。その影響をうけたのが南北朝時代以後に活躍した竜山徳見,石室善玖,竺仙梵僊(じくせんぼんせん),義堂周信(ぎどうしゆうしん)らである。…

※「古林清茂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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