古海御茶屋跡(読み)ふるみおちややあと

日本歴史地名大系 「古海御茶屋跡」の解説

古海御茶屋跡
ふるみおちややあと

[現在地名]鳥取市古市

古海河原にあった鳥取藩主別荘。千代川右岸の土手の西側で、古海渡場へ向かう鹿野しかの往来の約二町北にあった。当地は従来古海村示であったが、宝暦年間(一七五一―六四)古市ふるいち村に編入されたという(鳥府志)。また御茶屋は当初千代川左岸にあったともいわれる(因幡志)。寛文一二年(一六七二)に完成。延宝三年(一六七五)に焼亡したが、翌年再建された(因府年表)。同五年に御茶屋前の土手に小松が植えられた(在方御定)。元禄一四年(一七〇一)当茶屋をみだりに見物することが禁止されており(御旧法御定制)、この頃新築または改装されたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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