古熊神社(読み)ふるくまじんじや

日本歴史地名大系 「古熊神社」の解説

古熊神社
ふるくまじんじや

[現在地名]山口市古熊一丁目

山口盆地の東、天神てんじん山を背にその麓に鎮座祭神菅原道真・福部童子。旧県社。

「注進案」には今天神いまてんじんとして記され、「当社鎮座の起源その説紛然たり、大内弘世朝臣平安城の神社を山口に移し祭られし日、当社も北野の社より迎へ祠り給ひしといふを正説とすべし、その始て鎮座の地に北野小路の名あるをもてこれを推すに足れり」とある。鎮座年月は不詳だが、南北朝の頃、京都の北野きたのより霊を分ち、山口町の北野小路へ祀ったとするのである。一方、社伝は、延喜年間(九〇一―九二三)菅原道真の子福部童子が父追慕のあまり大宰府だざいふ(現福岡県太宰府町)へ下向する途中、山口で死に、甘露かんろ院に祠堂を設けて祀られていたのを、応安六年(一三七三)大内弘世が勧請した北野天満宮に配祠し、北野天神山口天神宮と称したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「古熊神社」の解説

古熊神社

山口県山口市にある神社。主祭神は菅原道真。本殿拝殿は国の重要文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android