20世紀日本人名事典 「古田晁」の解説
古田 晁
フルタ アキラ
- 生年
- 明治39(1906)年1月13日
- 没年
- 昭和48(1973)年10月30日
- 出生地
- 長野県東筑摩郡筑摩地村
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文学部倫理学科〔昭和5年〕卒
- 経歴
- 昭和15年、旧制松本高校以来の親友の臼井吉見や高校2年先輩の唐木順三を編集顧問として筑摩書房を創業。同社は処女出版に「中野重治随筆抄」を出したあと、文学、思想、芸術などの分野で数々の名著と、「一葉全集」(7巻)、「現代日本文学全集」(54巻)など一流の全集類を刊行し続けた。また雑誌では戦後間もない21年1月に文化総合誌「展望」(26年から約13年間休刊)、32年には大衆誌「太陽」(5号で廃刊)を創刊している。その創業社長も41年には会長に退いたが、中野重治、井伏鱒二、石川淳ら敬愛する執筆者たちには親身になって尽くし、特に太宰治との親交は有名だった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報