叶津番所跡(読み)かのうづばんしよあと

日本歴史地名大系 「叶津番所跡」の解説

叶津番所跡
かのうづばんしよあと

[現在地名]只見町叶津

会津から越後へ通ずる八十里はちじゆうり越の入口にあたる叶津に設置されていた口留番所。八十里越は戦国期から使われた道で、天正一六年(一五八八)山内氏勝は家臣横山能右衛門に八十里越口の固めを命じている(一二月七日「山内氏勝証状」新編会津風土記)。「会津古事伝略記」の関所の項に叶津口とみえ、「徒路也」とある。元文三年(一七三八)の叶津口留番人長谷部家由緒書上(福島県史)に「加藤式部少輔様御代、若松より御足軽壱人宛春三月御出張ニ而秋九月御引成、叶津村 長谷部六左衛門方ニ止宿被成、御両人ニ而年替ニ御勤被成候」とあり、六左衛門にも米三石が下され番人同様に勤めるよう命ぜられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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