改訂新版 世界大百科事典 「合化労連」の意味・わかりやすい解説
合化労連 (ごうかろうれん)
正称は合成化学産業労働組合連合。連合の加盟組合。1950年12月,当時の総同盟左派のイニシアティブのもとに中産別方式をとり,化学肥料の業種別組織を中心に結成された。春闘の〈生みの親〉であり,総評議長等を歴任した太田薫が結成以来29年間委員長を務め,賃金の統一闘争を軸に組織・業種を拡大,春闘史上に残る実績をつくった。化学産業の構造変化を背景に,79年中小・加工化学部門を組織する化学一般との組織統一を実現,大産別組織の性格を強めた。87年に分裂した全国化学と98年再統合し,化学リーグ21(正称・化学産業労働組合連盟)を結成した。さらに2002年化学・エネルギー関連産別の統合をめざして石油労連,新化学,化学総連,全国セメントとともにJEC(ジエツク)連合(正称・日本化学エネルギー産業労働組合連合会,組合員数17万3000人)を結成した。
執筆者:堀越 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報