吉田一保(読み)よしだいっぽう

改訂新版 世界大百科事典 「吉田一保」の意味・わかりやすい解説

吉田一保 (よしだいっぽう)
生没年:?-1779(安永8)

江戸中期の講釈師。《浪花見聞雑語》などに,まこと芝居を見るような古今無双名人とたたえられた大坂講談中興の祖。得意とした伊賀仇討奈河亀輔が脚色し,大坂中の芝居で上演した《伊賀越乗掛合羽》は,1776年(安永5)から翌年にかけて140日打ち続けられた。その知識の一端は版を重ねた簡便な解題書《和漢軍書要覧》(1770)によって知られる。上方歌《ねぐら》の作詞も行う。なお2代目も《浪華なまり》(1802)に吉田天山と併称される存在であった。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田一保」の解説

吉田一保 よしだ-いっぽう

?-? 江戸時代中期の講釈師。
大坂講談中興の祖。軍談を得意とし,明和7年軍書の概説書「和漢軍書要覧」をあらわす。大当たりをとった歌舞伎「伊賀越乗掛合羽(いがごえのりかけがっぱ)」は一保の仇討物の講釈によっている。安永8年(1779)ごろ死んだといわれる。別名に臨高堂一保子。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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