朝日日本歴史人物事典 「吉田自休」の解説
吉田自休
生年:生年不詳
江戸前期の外科医。吉田流外科の開祖。字は鉅豊,通称は安斎,自休と号した。長崎の半田順庵に南蛮医学を学び,寛永20(1643)年マカオに赴いてさらに医術の修業をつんだ。南蛮,紅毛,漢方の三方の医術を取捨選択して,新たに三国流外科をおこした。門人坂田昌全を養子とし,吉田(自庵)姓を名乗らせて家業を継がせた。<著作>『三国流外科伝書』30巻,『三明一智集』<参考文献>関場不二彦『西医学東漸史話』上,盧千里『長崎先民伝』
(深瀬泰旦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報