20世紀日本人名事典 「名寄岩静男」の解説
名寄岩 静男
ナヨロイワ シズオ
- 生年
- 大正3(1914)年9月27日
- 没年
- 昭和46(1971)年1月26日
- 出生地
- 北海道小樽市
- 出身地
- 北海道名寄市
- 本名
- 岩壁 静男(イワカベ シズオ)
- 別名
- 年寄名=春日山
- 経歴
- 立浪部屋に入り、昭和7年5月初土俵、12年1月新入幕。闘志あふれる真面目一途な土俵で17年5月場所後に大関に昇進、双葉山、羽黒山とともに立浪三羽烏といわれた。だがこのころから腎臓病と糖尿病が悪化、ケガにも悩まされて2場所で陥落。不屈の闘志で戦後の21年初場所にはカムバックしたものの、病気再発のため22年11月場所では大関としては未曽有の全敗を喫した。しかし相撲を天職と心得ての一途な土俵態度に人気は急上昇。年令と体調から三役復帰は不可能との予想に反して29年1月、関脇に返り咲くと人気は絶頂に達し、31年には新国劇により「大関・名寄岩」が上演されたほどだった。29年9月場所で引退。幕内成績は292勝279敗33休。敢闘賞2回。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報