向ヶ崎村(読み)むこうがさきむら

日本歴史地名大系 「向ヶ崎村」の解説

向ヶ崎村
むこうがさきむら

[現在地名]三浦市向ヶ崎町・諏訪すわ

南西北条ほうじよう湾が入込み、対岸三崎みさき町、北・東・南は宮川みやがわ村に接する。村名は正保国絵図にはなく、元禄郷帳にみえる。延享五年(一七四八)安房国小浦こうら(現千葉県安房郡富山町)吉浜よしはま(現同郡鋸南町)を相手に、鰹漁をめぐって争論となり、三崎町じよう村とともに訴えを行った(「鰹猟争論一件済口証文」県史九)。文化二年(一八〇五)の助郷人馬割宛済口証文(同書)によれば、鎌倉郡雪下ゆきのした(現鎌倉市)への助郷役を課されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android