吸着分離(読み)キュウチャクブンリ

化学辞典 第2版 「吸着分離」の解説

吸着分離
キュウチャクブンリ
adsorption separation

気体や液体中のある特定の成分を多孔質固体(吸着剤)に吸着させて,その成分の分離濃縮除去,回収などを行う方法.蒸留,吸収,抽出などの分離法と比較して,一般に微量成分の分離に適している.吸着現象には,ファンデルワールス力による弱い物理吸着と,化学結合を伴う強い化学吸着があり,後者の化学吸着では,使用済みの吸着剤が再生困難な場合が多く,この場合は使い捨てにされる.一方,前者の物理吸着を利用した分離法では,吸着時とは温度や圧力を変化させることにより,吸着した物質を脱離して吸着剤を再生することで,繰り返し使用が可能になる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む