吹っ切れる(読み)フッキレル

デジタル大辞泉 「吹っ切れる」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐き・れる【吹っ切れる】

[動ラ下一][文]ふっき・る[ラ下二]《「ふききれる」の音変化》
はれものなどの口があいて中にたまっていたうみが出る。「―・れて痛みが薄らぐ」
心のわだかまりや迷いがなくなる。「―・れない顔つき」
[類語]ほっとする肩の荷が下りる重荷を下ろす息を愁眉を開く眉を開く溜飲が下がる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹っ切れる」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐き・れる【吹切】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふっき・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「ふききれる(吹切)」の変化した語 )
  2. 物事物音が、急に切れる。急に途絶える。
    1. [初出の実例]「声の端がさっくりとふっきれない喋り方をする」(出典:抱擁(1973)〈瀬戸内晴美〉二)
  3. はれものなどがうんで、破れてうみがすっかり出る。
  4. たまっているものが一気に出る。わだかまりやためらいの気持が、一気に発散する。
    1. [初出の実例]「いつまでも痰が吹っ切れずに咳きつづけてゐた」(出典:若き日(1943)〈広津和郎〉三)
    2. 「吹っ切れない面持で何やらいやにおづおづと」(出典:受胎(1947)〈井上友一郎〉)

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