デジタル大辞泉
「吹掛ける」の意味・読み・例文・類語
ふき‐か・ける【吹(き)掛ける】
[動カ下一][文]ふきか・く[カ下二]
1 息や霧状にした液体などを物にかける。「鏡に息を―・ける」
2 争いなどを無理にしかける。ふっかける。「難題を―・ける」
3 大げさに言う。また、値段を特に高く言う。ふっかける。「高値を―・けられる」
4 風が激しく吹きつける。
「浦風のことを―・くる松山も」〈宇津保・嵯峨院〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふき‐か・ける【吹掛】
- 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]ふきか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 - ① 風がはげしく吹きつける。物を付着させるように吹く。
- [初出の実例]「うらかぜのことをふきかくる松山もあだしなみこそなをばたつらし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)
- ② 息や口中のものを吹いて、対象にかける。
- [初出の実例]「柘榴を取てかみ摧き、持仏堂の妻戸に颯と吹(フキ)懸させ給ければ」(出典:太平記(14C後)一二)
- ③ けんかなどをしかける。しむける。
- [初出の実例]「酒に性根を乱して暴行を極め、喧嘩吹きかくれば」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)
- ④ 大げさにいう。誇大にいう。特に、値段を高くいう。ふっかける。
- [初出の実例]「客の様子次第で勝手の値段を吹(フ)きかけ」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉二月暦)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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