吹揚神社(読み)ふきあげじんじや

日本歴史地名大系 「吹揚神社」の解説

吹揚神社
ふきあげじんじや

[現在地名]今治市通町三丁目

旧城地の本丸跡にあり、廃藩置県後の明治五年(一八七二)神明社・厳島いつくしま社・蔵敷くらしき八幡宮美保みほ社の四社を併せ、今治城の別称をとって吹揚神社とした。祭神は天照大神・八幡大神・事代主命・厳島大神であるが、後に藤堂高虎・松平定房を配神とした。旧県社。

神明社は天長三年(八二六)伊勢神宮より日吉ひよし郷に勧請したというが、慶長三年(一五九八)今治村神明町付近(現湊町)に移し、藩主高虎より付近の鎮守とされたものである。厳島社はもと日吉郷にあり名津宮といったが、蒼社そうじや川改修の時に今治町内川岸端かしばたに移したと伝えられ、氏子室屋むろや町一丁目から片原かたはら町一丁目までと、新町町民であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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