吾妻古墳(読み)あずまこふん

国指定史跡ガイドの解説

あずまこふん【吾妻古墳】


栃木県栃木市大光寺町と下都賀郡壬生(みぶ)町藤井にまたがる前方後円墳。平野部を南北に貫流する思川と姿川に挟まれた細長い台地上にある。墳丘は2段に造られ、第1段の平坦面(基壇)は幅広く、全長約128mで県下最大である。第2段は約86mあり、高さは約10m。江戸時代末期に前方部前端が崩され、そこにあった横穴式の石室を取り去ったとの所伝があるが、内部主体は破壊されておらず、墳丘の表面には葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)片が認められる。2段の墳丘がほぼ似た形の基壇上に設けられ、基壇の周囲が幅約20m、深さ約3mの巨大な空堀に囲まれていることが特徴で、保存状態はきわめてよく、この地方における古墳時代後期の代表的古墳である。1970年(昭和45)に国の史跡に指定された。しもつけ風土記の丘資料館に関係資料が展示されている。東武鉄道宇都宮線壬生駅から車で約8分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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