壬生町(読み)みぶまち

日本歴史地名大系 「壬生町」の解説

壬生町
みぶまち

面積:六〇・一二平方キロ

北部に位置し、関東ローム層で覆われた鹿沼台地上にある。東は石橋いしばし町、南は栃木市・国分寺こくぶんじ町、西は都賀町・上都賀郡西方にしかた村、北は宇都宮市・鹿沼市。町域は西のおもい(小倉川)、東の姿すがた川に挟まれ、北に開いた三角形状をなしている。思川にほぼ並行してくろ川が流れ、町の南端部で思川に注ぐ。南部より東部にかけて東武宇都宮線が通り、また南部より西部にかけて国道三五二号が通る。寛正三年(一四六二)壬生胤業が築いたという壬生城があり、壬生氏は同城および鹿沼城を拠点に、初め宇都宮氏、天正年間(一五七三―九二)には北条氏の勢力下にあり、天正一八年の相模小田原の陣で廃絶する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「壬生町」の意味・わかりやすい解説

壬生〔町〕
みぶ

栃木県南部,下野平野の西部で,思川の支流黒川沿いにある町。 1889年町制。 1951年姿 (すがた) 村の一部を編入,54年には稲葉 (いなば) 村と合体した。中心地区の壬生は江戸時代鳥居氏の城下町で,日光西街道宿場町市場町,黒川の河港として繁栄壬生一里塚 (国指定史跡) がある。周辺では特産品のかんぴょうのほか,現在はビール用大麦の栽培も多く,水田裏作にイチゴ栽培が普及している。北部の旧飛行場跡に,第2次世界大戦後,東京から輸出用玩具の中小工場が集団移転し,おもちゃ団地が成立,おもちゃの町が誕生した。その西に独協医科大学がある。南部の車塚・牛塚・愛宕塚 (あたごづか) 古墳はいずれも史跡。東武鉄道宇都宮線が通り,おもちゃのまち駅がある。面積 61.06km2。人口 3万9474(2020)。

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