日本大百科全書(ニッポニカ) 「呉忠」の意味・わかりやすい解説
呉忠
ごちゅう / ウーチョン
中国、寧夏(ねいか)回族自治区中部の地級市。2市轄区、塩池(えんち)など2県を管轄し、1県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口143万5000(2014)。回族人口の比率は53.1%で、地級市のなかでもっとも高い(2015年時点)。銀川(ぎんせん)平原の南端、青銅峡(せいどうきょう)を出た黄河(こうが)が左右に分流する東岸にある。もともと霊武(れいぶ)県(現、霊武市)に属する鎮であったが、1949年市になり1963年県に復したが、1983年ふたたび市に昇格した。銀川平原南部の工業中心地で、機械、電力、食品、紡績などの工業が発達する。じゅうたんは特産品。農業の面でも、青銅峡に設けられたダムから灌漑(かんがい)水路が引かれ、小麦、イネ、大麻(たいま)などが栽培されている。
[秋山元秀・編集部 2017年5月19日]
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