改訂新版 世界大百科事典 「周波数分割多重通信」の意味・わかりやすい解説
周波数分割多重通信 (しゅうはすうぶんかつたじゅうつうしん)
frequency division multiplex communication
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…以下,電話の場合の単純化した例について,これらの多重通信方式の原理を述べる。
[周波数分割多重通信]
電話では,0.3kHzから3.4kHzの間の音声信号を伝送すれば,通話者の確認,通話の明りょう性などの点で十分な通話品質の得られることがわかっている。そこで,電話1チャンネル分として,4kHzの周波数帯域を割り当て,多数の電話音声を周波数軸上で互いに重ならないように並べて一つの信号とし,一つの広帯域伝送路を用いて伝送する方式が周波数分割多重通信方式である。…
… ラジオやテレビ放送では一つの空間を伝送路とし,搬送周波数をかえて多数のチャンネルを同時に伝送している。このような方式を周波数分割多重通信という。無装荷ケーブルでも周波数分割多重通信が可能であるが,1対の線路で運べる電話回線はせいぜい数十通話が限度である。…
※「周波数分割多重通信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」